パジェロガイドのおすすめ!

パジェロとは?

パジェロ(PAJERO)は、三菱自動車工業が製造・販売する4輪駆動車。

『パジェロ』の名前は南米の山猫のパジェロ(またはパンパスキャット、コロコロ)に由来する。

パリ・ダカール・ラリーに長年年参戦していることから、オフロード性能には定評があるが、国内では4WD車本来のオフロード使用よりも、VIP系SUV車的に使われることが多い。この点はトヨタ・ランドクルーザと変わりはなく、特に若年層の嗜好が、大型の車へと向いていることと無関係ではないだろう。

パジェロはパリダカでの優勝はじめ、常に上位に食い込む活躍をすることから、世界的にもよく知られている4輪駆動車だ。もちろんパジェロのイメージはハードでタフネスといったもの。しかし、パジェロファンはオフローダーから、単に大きな車が好きといった上流指向のファンまで、その層はなかなかに厚い。またこの車は、近年ヒットモデルの少ない、MMCの国内におけるフラグシップモデルとしての君臨も長きにわたる。

初代発売より25年経ち、道路の舗装率は上がり、社会的には「オフロード走行→立ち入り禁止区域での遊び→環境破壊!」といった意識の関連づけがなされ、パジェロブランドの当初の目的「オフロード走行」の機会は激減した。現在では、合法的なオフロード走行は私有地内に設けられた施設くらいしか見あたらないのも現実だ。

そんなところから、もともとは本格的な4WD車として世に出たパジェロも、代を重ねるごとに乗用車指向を強め、現在の4代目ではミニバンなどのSUVとさほど変わりなく使われることも多い。

パジェロは本格的な4輪駆動機構をもちつつも、乗用車的な親しみやすさが特徴的な4×4車。乗用車として街のりに使うもヨシ、アウトドアへ連れ出して不整地走行を楽しむもヨシ。初代発売から30年近く経った今も高い人気を維持するパジェロの魅力とは?


パジェロガイドPick Up!

3代目パジェロは好評を博した初代と、これまた好評であった二代目パジェロをフルモデルチェンジして、1999年にリリースされた。基調は従来通りの4WD・RVだが、この時期の三菱車によく見られた異様なライン構成がデザイン上の特徴だ。

パジェロはこの時点ですでに20年近く続く長寿モデルとなっていたが、4WDブームが峠を越していたいことと、二代目でかなりの度合いまで乗用車化したこの車種の使命は終わったとの見方もあった。

また、長引く不況の中、大型の3ナンバー車の是非について、あれこれと言われた時期でもあり、3代目パジェロ発表時の社会的な背景は、大型の4WD車にとって良好なものではなかったはずだ。

さて、3代目パジェロだが、特筆すべきは、主に海外市場の動向をにらみ、基本サイズは3ナンバー規格と大型化されたこと。また、頑丈なラダーフレームから、モノコックボディーに変更を受けたことだろう。さらにサスペンション形式もクロスカントリー4WD向きとはいえない、前後ダブルウィッシュボーンに変更されている。

もはやオフロード車とはいえなくなったパジェロにコアなファンは猜疑的な評価を投げかけ、先代と比較すると、人気はあまりぱっとしないものだった。また、ディーゼルエンジンへの規制から、燃料代の高くつくガソリンエンジン主体の展開ともなり、はてはトラックやバスのリコール隠しも逆風となた。

結局、三代目パジェロのシェアは、ライバルであるトヨタランドクルーザーに大きく水をあけられ現在その差は簡単に埋められそうにないくらい大きい。

ちなみに、ランドクルーザーは、オフロードを強調することをすっぱりと捨てさり、VIP系SUVとでもいうべきジャンルを形成している。

(前期型、1999年9月 - 2002年9月)
3代目パジェロ
(後期型、2002年9月 - 2006年9月)1999年9月2日にフルモデルチェンジを受けた。
サイズは、従来の5ナンバーを基本としたボディから、主に海外市場のニーズ向けに、標準サイズで3ナンバー(バンも小型>中型)と大型化された。
ラダーフレームからモノコックボディー(ビルトインフレーム・ボディにラダーを内包する形)へ変更。合わせて、サスペンションもパジェロエボリューションと同じく、前後ダブルウィッシュボーンへと変更される。この変更点によって剛性強化はなされたものの、対衝撃性は下がり、オンロード指向が高まってしまい、先代からのファンや一部のオフロード紙で評価が下がった面がある。しかし、オフとオンの両立という視点においては過去最高の完成度となる。特にハイブリッドリアデフと呼ぶLSDとデフロックを兼用するシステムがその象徴ともいえる。
ZX(3200ディーゼル・生産終了)・ZR(3500・3000ガソリン)グレードに近年のSUVでは珍しい5M/Tもある。またMTは通常のクラッチではなく、エンジン始動時やアイドリング停止時などを電子制御で判断し、自動的に切断する非常に珍しいシステムを採用している。

パジェロ中古車は、初代、二代目が多く売れたため、タマ数も多く、ある意味よりどりみどり。
とはいえ、程度の差も大きいため値段のはばも広い。

とくに初代はオフロードドライブとかジーピングが流行した時期に乗られたものが多く、また年式もかなりのものになるので、最低でもエンジンの状態はチェックしたいものだ。メタル音が出ているものは当然避けるとして、問題は10万キロを軽く超えている気配のあるもの。

日本の乗用車はよほどのハズレか、雑な扱いをしない限り10万キロは軽く保つ。しかし20万キロ程度ともなると、圧縮もれとか、各所摩耗によるオイル上がり、オイル下がりなど発生してくることは希ではない。ましてやターボ車ともなれば、排気タービンの状態が気になる。エンジンを掛けて、排気が妙にクサイとか汚い車は避けるのが賢明だろう。

そんな観点からも、初代パジェロをマイカーにするのは、よほどカタチが気に入っているとか、コンパクトな車体を活かして改造ベースにするとかは別として、ちょっと考えてからの方がよいだろう。

オールドファッションのパジェロならば、二代目パジェロの中古車がおすすめかな?

この年代のパジェロは、そろそろ環境保護がうるさくなっている頃でもあったし、それほど手ひどくドライブされていないものが多い。このあたりの見分け方はフロントロアアーム下とか、車体中央のフレームに擦り傷、打ち傷が無いか見ればだいたい判る。シティオフローダーとしておしゃれに乗られていた車は、そういったキズは皆目無縁だ。

パジェロの中古車を買うときのポイントは、オフロード走行を本気でしていたものはNG、シティオフローダーはOKというのが基本。一方、本気のオフローダーは手入れも怠りないオーナーが多いとも言われ、納得づくならば問題ないのかも?

パジェロ初代の後をうけて、1991年1月22日に初のフルモデルチェンジを受けた二代目パジェロは、歴代パジェロの中でももっとも人気の高かったモデルだ。初代パジェロのモデルが足かけ10年販売されたことから、ブランドとしての熟成が高かったのが人気の背景にあるのだろう。

もちろん販売も好調に推移し、RV車両としては初の国内新車月間販売台数1位獲得という偉業を成し遂げている。

2代目パジェロには、現在の三菱自動車の「性癖」である「ハイテク好き」がかいまみれれ、なかでも、走行中でも駆動方式が変更可能な、センタービスカスを採用したスーパーセレクあト4WDの採用は印象的だった。といっても、この機構を好意的に受け取った人間ばかりではなく、パートタイムかフルタイムかどちらか一つで良いという指摘もあったようだ。

また、国産車の車体強度不足が指摘されていた時期らしく、フロントおよびサイドドアに非常に大型なインパクトビームの内装、高張力鋼版の多用など、今日では当たり前の造作が、二代目パジェロには取り入れられいる。当然、二代目パジェロの車体強度は増したが、重量も増加してしまった。

パジェロ二代目のボディフォルムは初代パジェロのイメージを踏襲しているが、初代が無骨で頼もしいイメージのところ、二代目はスタイリッシュで都会的なイメージとなり、同モデルの評判が良いことの一つの要因となっている。

そして、特筆すべきは、三菱パジェロはこのモデルで、日本人ドライバーの初優勝を成し遂げている。(1997,篠塚建次郎/マーニュ組)

パジェロ初代は1982年に発表された。

発売当時、国内にはRV型乗用車タイプの4輪駆動車が存在しておらず、パジェロの登場は自動車好きの間でかなり話題になった。

同時期に、いすず自動車から「ビッグホーン」が発売されているが、二車の見た目は似たようなもの。しかし、パジェロが「乗用車」、ビッグホーンが「トラック」といったドライブフィールだったのは対照的。試乗の際、いすずのセールスにその点を指摘すると、「三菱さんはJEEPという本格的な4WDがありますから・・・」と答えたのが今も記憶にある。

三菱にとってパジェロは、世界的名車「JEEP」の支えのもと、「冒険」のできる車だったのだろう。とはいえ、ドライブトレーン周りの細かい措置、サスペンション付きのシートなど、オフロード向けの配慮も事欠かず、パジェロは「オフローダー」以外にユーザーに受け容れられてゆく。一方、国内のオフローダーからのパジェロ評価は、乗用車的配慮がマイナス要因に働き、それほど高いものでもなかった。

しかし、パジェロによるパリダカールラリー参戦が始まったことから、オフロード走行にパジェロを用いるオフローダーも増えてゆく。一方、当時すでに、オフロード走行→環境破壊といった図式が、社会的に問題視されていたことから、「走り」よりも、むしろレジャー用の「足」として注目されるようになっていった。

結局、初代は1991年まで、製造・販売されたが、その間、1987年に公開された映画「私をスキーに連れてって」が発端となる全国的スキーブームの訪れなど、追い風にもめぐまれ、パジェロの位置づけを確固たるものとした。